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子どもを依存型にしない『のびのび子育て法』とは

2019/10/01

羽田野ふきこ先生の子育てコラム

子どもを依存型にしない『のびのび子育て法』とは

朝夕に吹く風が、ひんやりと感じられる季節となりました。
道端のススキの穂も優しい風に揺られながら、秋の空の下で背くらべをしています。
こんにちは。子育てアドバイザーの羽田野ふきこです。

「芸術の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」「実りの秋」…。秋を形容する言葉はたくさんありますね。このことは、それだけ秋が何をするにもちょうど適した季節であることを意味しています。学校でも、秋は学校でも行事がたくさんあります。

子どもたちはどんな秋を見つけることでしょうか。楽しみですね。

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自分で考えさせること

以前、「あさイチ」(NHKの朝の番組)で、PCIT というプログラムについてやっていました。
PCIT とは親子相互交流療法(Parent Child Interaction Therapy)で、幼い子どもの心や行動の問題、育児に悩む親(養育者)の両者に対し、親子の相互交流を深め、その質を高めることによって回復に向かうよう働きかける心理療法です。
そのプログラムの中で、下記の「避けるスキル」「行うスキル」を提案しています。

子どもを依存型にしない『のびのび子育て法』とは

ここで興味深いのは、「子どもの自発性を奪うような質問はしない」ということです。

例えば、「何をして遊ぼうか?」という質問をされた場合と、「何でも好きなもの使って遊んでいいよ。」という言葉をかけられた場合では、どんな感じ方の違いがあるでしょう。質問は回答を求めるから、主導権はこちらが握ることになります。つまり、無意識に主導権を取りコントロールする可能性があるのです。

ちょっとした言葉の違いですが、言われる側としては、ずいぶん印象が違うことが分かると思います。「何でも好きなもの使って遊んでいいよ。」と言い換えることで、子どもの興味関心はさらに広がり、主体性が培われます

私はコーチングを学び、コーチングをベースにした講座やセッションをしています。
コーチングとは、「自発的行動を促進するコミュニケーション」です。
コーチが先導したり強制したりするのではなく、相手が主体性をもちながら実現することを重視します。

コーチングを行う際心がけていることは、質問は極力少なくし、言ってることがあいまいだったり矛盾として感じたりしたときは質問をし確認をします。そして、自分を見つめながら気づき、視野が広がり、色々な視点で物事を観て行動していけるような質問に心がけます。このように、自分で考え見つけ出すプロセスを大切にします。

私たちは、忙しい毎日を送っています。
つい時間がなくて答えを導いていまったり、口出しをしたりしてしまいがちです。

  • 子どもが、自分で考え選択するまで少し待ってみる
  • 批判や指示命令・質問を使い過ぎないように、その使い方を少し考えてみる
  • 子どもの行動を引き出す質問をする

これらを心がけてみてはいかがでしょうか?

子どもを依存型にしない『のびのび子育て法』とは

ただ寄り添うこと

子どもを依存型にしない『のびのび子育て法』とは

もう一つ共感できることとして、「Describe …行動の説明」があります。
これは「見たもの聞いたものをそのまま実況中継する」ことです。

例えば、子どもが積み木で遊んでいたら、「赤い積み木だね」「積み木を高く積んだね」と伝えます。

私の講座でも、実況中継で「子どもを観る・子どもに伝える」というお話をします。

例えば、子どもがめそめそ泣いていたら、「涙ができるほど、悲しいことがあったのね」と伝えます。自分の気持ちが上手く言葉で話せないときは、「いやだったね」「つらかったね」「泣きたいんだね」と伝えます。そのままを受け入れて伝えていきます。

子どもが言った言葉を繰り返すだけでも(オウム返し)、子どもの耳と心が開いていきます。
人は、安心安全な場で成長していきます。このように、そのままを受け入れて寄り添うことが、子どもの「安全基地」となり、自立への一歩となります
できるときに…短い時間で良いです。

この実況中継をほんの少し意識し、試してみませんか。

子どもを依存型にしない『のびのび子育て法』とは

(最後までお読みいただいて、ありがとうございました。)

著者紹介

子どもを依存型にしない『のびのび子育て法』とは

教師歴33年! 親子で幸せになるポイントを提案!
子育てアドバイザー:羽田野富喜子(はたのふきこ)
○元小学校教諭・幼稚園教諭
○人財教育サポーター
○ハートフルコーチ
○NLPエグゼクティブトレーニング修了
○ソリューション・フォーカス・アプローチセミナー修了


■講師プロフィール
教師生活33年(内、特別支援学級3年)。一貫して教育の仕事に携わる。
学級崩壊したクラスを立て直すなど、「自己肯定感を育む学級・感動ある授業の創造」を目指して実践。
3000人以上の親子と関わり、子どもの心の声に耳を傾け親と共に悩み考え、「子育て支援・保護者の自分育て支援」を行い現在に至る。
2014年3月に教師を早期退職し、心理学やコーチングをベースに個人相談・保護者向けの子育てワークショップ・講演・障がい児セミナーなど、ニーズに応じて各種子育てコーチング・講座を主宰。さらに、教師指導講師や企業研修講師も務める。
"子どもを幸せに導くためには、自分自身が幸せになること"をモットーに、これまでの経験から自己肯定感に着目し、「自分らしく生きる」ために"何に気づきどのように生きることが大切なのか…"など、親子で幸せに生きる生き方を提案している。


■活動内容
○子育てがもっとラクになる!子育てワークショップ
○保護者のための子育て支援講座
○パーソナルコーチング(個人相談)
○グループコーチング(グループセッション)
○教師のための学級経営講座
○子育てコーチング講座

 

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