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銀行格付とは 〜銀行はなぜ格付をするのか、格付に影響を及ぼす重要な指標とは〜

2025/04/09

放課後等デイサービス事業所様向けセミナー

銀行格付とは 〜銀行はなぜ格付をするのか、格付に影響を及ぼす重要な指標とは〜

みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!

今回は「銀行格付とは 〜銀行はなぜ格付をするのか、格付に影響を及ぼす重要な指標とは〜」と題して、経営者の皆さまに一生役立つ情報をお伝えします。
児童発達支援や放課後等デイサービスの開業や店舗展開にあたり、銀行融資は避けて通れません。

そこで、プルデンシャル生命保険株式会社の平林昌也様にわかりやすく解説いただきましたので、その内容をご紹介します。

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銀行格付とは

銀行格付という言葉を聞いたことはありますか?銀行から融資を受けている企業であれば、耳にすることも多いのではないでしょうか。

銀行格付とは
銀行が企業や個人事業主に対して融資を行う際、その信用力や債務支払能力を評価し、点数化・ランク付けする仕組み


この評価は、主に3期分の決算書を基に行われ、融資条件や金利の設定に影響を与え、格付が高いほど融資条件が良くなる傾向があります。

企業経営の改善にも役立てられますので、「格付が良い」ということは、非常に大事な要素になります。

銀行が格付をする理由

なぜ銀行は格付をするのでしょうか?

1つ目は、貸付条件の設定の為です。
格付に基づき融資限度額や金利を決定するため、高い格付の企業には低金利の適用や融資限度額が大きい等の融資条件が良くなる傾向があります。

つまり、銀行目線から考えると、どれくらいの量を貸せて、金利をいくらに設定するか等を判断する為です。

2つ目は、与信リスクの管理の為です。
融資した資金が返済されないリスク(貸し倒れ)を防ぐため、債務者の返済能力を評価し、信用リスクを見極める必要があるからです。

銀行も企業であり、貸借対照表や損益計算書を株主等に開示しなければなりません。
銀行目線から考えると、融資金額は、銀行の決算書(貸借対照表)上は、「資産」に計上されますが(一般企業は銀行からの融資は貸借対照表の負債に計上)、その「資産」が貸し倒れるリスクがあるときは、資産を減らす必要があります。

つまり、正しく貸借対照表を作る為に格付をし、資産を透明化・適正なものにしています。

損益計算書については、例えば、正常先には融資金額の0.2%、要注意先には融資金額の3~20%を貸倒引当金(数値は金融機関によって異なる)として損金計上する必要があり、正しく利益を計上する為に格付が必要なのです。

銀行が格付をする理由
(1) 融資する条件を決め、必ず返済してくれる可能性が高い企業へ融資をする為。
(2) 銀行自身の決算書を正しく作る為。

格付を決める重要な要素

格付を決める重要な要素とは何でしょうか?
決算書が重要であることは言うまでもありませんが、その中でも、どの指標が重要なのでしょうか?

それは、『自己資本比率』と『債務償還年数』の2つになります。
もちろん、他にも重要な指標はたくさんありますが、この2つは必ず押さえておきましょう。

 自己資本比率 

総資本(負債+自己資本)に占める自己資本の割合を示します。
計算式は下記の通りです。

自己資本比率(%)= 自己資本 ÷ 総資本 × 100

この比率が高いほど負債依存が低く、財務的に安定していると評価されます。
一般的には、自己資本比率が30%以上であれば財務的に安定していると評価されます。

 

 債務償還年数 

企業が借入金を返済するのに必要な年数を示します。
計算式は以下の通りです(金融機関によって計算式は異なる)。

債務償還年数=借入金÷(経営利益+減価償却費−法人税等)

この値が短いほど返済能力が高いと評価されます。
一般的に「10年以内」が適正とされ、健全な財務状況とみなされます。


ちなみに誤解されやすいのですが、債務償還年数は、会社が無借金になるまでの年数を測る指標ではなく、返済能力の何年分までの借入なら過大ではないかを測る指標になります。

つまり、「10年以内に返しましょう」という指標ではなく、「これくらいまでは借入してもいいんですよ」という指標になります。

逆算すれば、自社はどの程度の借入まで許容できるかの判断材料の一つになるのではと考えられれています。
(売上規模やキャッシュフロー等も判断材料となります。)

会社に現金が無いことが問題であり、借入があること自体は問題ではありません。
過大でない水準までは、借入をしても良いのでは考えられています。

銀行員は、この2つの指標を基に、不良債権等を減算・含み益があるものを加算する等の実態に合わせ、自己資本比率と債務償還年数を修正した『修正自己資本比率』と『修正債務償還年数』を用いて決算書を分析します。

まとめ

自己資本比率債務償還年数は、銀行員と対話する際の共通言語として使用でき、自社の現在地を確認して経営に活かす為に知っておくべき指標です。

銀行員が決算書のどこを重視して見ているのか、どこの指標を向上させれば銀行格付が上がり、良い条件で借入ができるのか、経営者として理解しておくことが大切です。

是非、これらの情報を押さえて、明日からの経営に取り入れていただければ幸いです。

セミナー案内

今回、お話しを伺いしましたプルデンシャル生命保険株式会社 名古屋第三支社 シニア・ライフプランナーの平林昌也様株式会社ネットアーツで共同オンラインセミナーを開催いたします。

児童発達支援・放課後等デイサービス経営者様向け!銀行格付の基礎講座 〜一生ものの財務知識習得〜』と題し、決算書を分析し、現状を把握・問題抽出できる財務経営知識(資金借入財務経営知識)と銀行との正しい付き合い方・適正な資金調達で企業を守る知識(銀行格付)について解説させていただきます。

児童発達支援・放課後デイの経営者様、必見の内容です。
ぜひ、ご参加ください。

■日時:2025.6.17(火) 10:30 ~ 12:30
■参加料金:無料
■講師:プルデンシャル生命保険株式会社 平林昌也様×株式会社ネットアーツ
■会場:オンライン会議システムZoomを使用します
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さいごに

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