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2023/09/06
放課後等デイサービス運営お役立ちコラム
みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!
放課後等デイサービスの新規開所をお考えの方で、何から手を付ければいいのか分からないというお声を多く聞きます。
立ち上げ後も、施設運営をうまく軌道に載せられるか不安というお声も。
そこではぐめいとでは、毎回好評をいただいている障がい児成長支援協会の山内先生のセミナー『新規開業にあたり、立ち上げから軌道に乗せるまで』の中から、内容とポイントをご紹介します。
会社の経営戦略、利用者が施設に通いたいと思う施設づくりにお役立てください。
現在、飽和状態にあると言われている放課後等デイサービスですが、まだまだ数を伸ばすことができます。その潜在ニーズは、現在より5倍あると言えます。
そのカギは、”保護者の理解”にあり、保護者が、子どもの“困り感”を受け入れることで、放課後等デイサービスの利用に繋がり、利用を広げていくことができるのです。
【その根拠とポイント】
特別支援学校の在籍者数は増加しています。
通常学級に通う児童の中で、1%の児童は何らかの診断が下されて支援対象になっていますが、その他にも支援が必要とみなされている子は、さらに5%存在しています。
支援が必要なのに受けていない児童が、放課後等デイサービスの潜在ニーズなのです。
しかし、診断を受けていなくても支援を受けられることを、ほとんどの保護者は知りません。
そして、不登校児も放課後等デイサービスの対象になっている事実も、ほとんどの保護者は知りません。
【診断名変更を理解すること】
保護者の理解を促進するには、“障害”ではなく、“タイプ(症)”であることを伝えることも重要です。
英語訳の診断名 | 日本の診断名 | |
自閉症スペクトラム障害(ASD) | → | 自閉スペクトラム症 |
注意欠陥多動性障害(ADHD) | → | 注意欠如多動症 |
学習障害(LD) | → | 限局性学習症 |
重要なことは、保護者に放課後等デイサービスの存在を知ってもらうことです。
これらのことを保護者へ向けて直接アピールする機会を設けることが重要です。
オススメは、教育委員会の後援を獲得し、講演会を開催してニーズを開拓することです。
講演会については、(2)施設の宣伝の仕方が効率的で有効 項に紹介しています。
これから必要とされる施設は、今まで利用していなかった児童を対象にした施設です。そのため、障害が重度の児童を対象にするのではなく、障害の軽い児童が対象であることを意識した施設運営が必要です。
【必要とされる施設とは】
障害の軽い児童は、学習のニーズが高く、その学習ニーズに応えられない施設の利用は低くなります。
運動療育、音楽療育、工作・美術、お出かけを毎日望みますか?週1回で十分ではないでしょうか。
学習支援の必要性は、“毎日”あります!
コロナ対策も含めて、落ち着いて学習できるスペースが必要です。
長机で、遊び場と共有スペースでは、隣の子が気になり、集中できません。
1人1人の学習環境、“個別・少人数”の学習支援が望ましい
見学者が一目見て「学習するところ」と納得できる施設環境になっているか重要です。
(※ 塾ではありません。学習支援だけではなく、学習支援も行う療育である必要があります。)
上記を踏まえて、今後必要とされている「学習支援も充実した施設」を作るためには、どのようなことに気を付けて「成功する施設」を立ち上げていけばいいのでしょうか。
具体的なポイントは次のとおりです。
1.会社・施設の経営理念が明確でブレがない!
2.現状維持に満足したら終わり。常に進化!
3.“サービス業”として常に利用者・保護者の目線で運営
4.職員研修を充実させて“人材を育成する”努力
5.施設の宣伝の仕方が効率的で有効
会社・施設の経営理念が明確でブレがない!とは
NGな方
☑ 小銭を儲けようと思って起業した方
☑ 本業は別で施設の運営を人にお任せにしている方
☑ 経営の方針をコンサルティング、フランチャイズ任せにしている方
成功する方
経営者として、放課後等デイサービスだけでなく関連した業種まで発展させて、総合的な福祉・教育の事業に目を向けている方
成功する経営とは
お勧めの事業展開は、
(1)「学習支援」の放課後等デイサービスから始まり、店舗が増えたら、
(2)「運動系」「芸術系」の放課後等デイサービスへ多店舗展開する。
(3)「児童発達支援」「中高生のデイ」
(4)「短期入所ショートステイ」「保育園」「相談支援事業所」「通信制高校」「重心」「生活介護」
(5)「就労関係」
現状維持に満足しないで、常に進化。事業展開を進めていきましょう。
【事業展開】
残念な展開
放課後等デイサービス1店舗のみ
成功する展開
様々なタイプの放課後等デイサービスを展開し、次に放課後等デイサービス以外の事業の展開
児童発達支援や保育園 → 短期入所 → 相談支援事業所 → 通信制高校 → 生活介護 → 病院 → 就労移行支援 → B型等の就労支援
“飛び石”ではなく、ニーズに合った事業展開をしていきましょう。
【時代に合った学習支援】
成功する学習支援例
◎ “すらら”等の学習システムを使った学習支援
◎ “くもん”等の信頼ある学習形式を導入
◎ “emou(エモウ)”を使ったVRのソーシャルスキルトレーニング
◎ “こども脳機能バランサー”を使った知能教育
◎ すてむぼっくす(プログラミング教材)
寺子屋形式ではなく、投資は必要になりますが費用対効果を考えた学習支援を取り入れましょう。
(1) “サービス業”として常に利用者・保護者の目線で運営
サービス業としての考え方
400円のお弁当で、1人約1万円の収益に。しかも“定員関係なし”
→月の売り上げが3倍に!
(2) “サービス業”として常に利用者・保護者の目線で運営
加算をしっかりとコツコツ取得する施設・会社であること
→今は加算ですが、今後は実施しないと「減算」になるかもしれません。
◎ 「相談支援加算」
◎ 「学校連携加算」
◎ 「保育所等訪問」
減算になってから、慌ててやろうとして園や学校が協力してくれるでしょうか。
家庭からも今更なぜ?と信用を失ってしまう恐れがあります。
今のうちから、しっかり加算を取得しておくことが大切です!
(1) 職員研修を充実させて“人材を育成する”努力
子どもたちや保護者と直接関わる“指導員の質”は、非常に重要です。
しかし現実として、優秀な人材はなかなか集まらず、高い給与が必要になります。
対策
職員研修を充実させて施設の質をアップさせましょう。
× ジャイアンツ型(外から良い選手をとってくる)
◎ ソフトバンク型(球団内で良い選手を育成する)
特に児童発達支援管理責任者は重要!
社内で優秀な経験者を児童発達支援管理責任者にしていきましょう。
(2) 職員研修を充実させて“人材を育成する”努力
【社内で月に1回継続的な研修を行う】
社労士に依頼すれば、助成金が出る研修
「SST研修」「虐待研修」「学習支援研修」「構成的グループエンカウンター研修」
【社外研修に積極的に参加】
社外研修後は社内で報告(伝達)することで社内の質を向上させる研修
「日本感覚統合学会」の研修、「日本LD学会」の研修…等
初めのうちから、しっかり研修を行っていくことが大切です!
質の高い研修に出席することで、志の高い人と交流が生まれ、その輪が拡がります。結果として、職員の意識が向上して施設の質が上がります。
(1) 施設の宣伝の仕方が効率的で有効
NGな考え方
「放課後等デイサービスを新たに開業」で集客できる
「新しくコンビニできました」→もうたくさんあるので作っただけでは利用者は集まりません。
成功する考え方
質が高く新しいものができて、初めて行ってみたくなる。
「スターバックスが新しくできた」→ 行こうかな?
「質の高い放課後等デイサービス」を開業しましょう。
今の保護者は、施設の“質”で選びます。他社との違いが明確な施設でないと、契約は増えません。
保護者からの以下の質問に対して他社との違いをアピールできますか?
1. 「どんな資格を持った指導員がいますか?」
2. 「何ができますか?」「何がありますか?」
3. 「どんな事を教えてもらえますか?」
保護者の知りたいポイントです。
「ヒト」 資格保有者、優秀な指導員、人柄
「モノ」 楽しく力のつく環境・遊具・教具・教材
「コト」 この施設で何を学ぶことがきるか、何がきるようなるのか
施設の質を高めるポイントも「ヒト」「モノ」「コト」です。
ヒト
「言語聴覚士」や「心理師(士)」の採用
→加算も取得できます。
モノ
落ち着いた学習スペースと学習支援システムの利用
コト
「楽しかった」「面白かった」だけではなく、中身。
求められている事は、親亡き後も子どもたちが1人で生きていく“力”を身につけれること
放課後等デイサービスのガイドラインp22には、「ヴァインランドII(注1)などを使って…」と推奨しています。
【発達検査(知能検査)の実地とその活用】
・検査をしていない子が意外と多い
・検査をしても結果を知らされてない子もいる
・検査をしてもその結果を有効に活用していない子が多い
【心理検査の活用】
本来判定に使うためのものではなく、客観的な評価に活かすもの
・K-ABC・K-ABC2
・田中ビネー
・WISC-III・WISC-IV
・新版K式などが一般的
個の知的特性等を把握し、その高低やバラツキから、その子に合った支援を考える材料にするものです。
(注1)Vineland-II(ヴァインランド・ツー)Vineland Adaptive Behavior Scales Second Edition
Vineland-II適応行動尺度は、0歳0カ月〜92歳11カ月の適応行動(個人的、または社会的充足に必要な日常活動の能力)を評価する検査です。
検査者は対象者の様子をよく知っている回答者(保護者や介護者など)に半構造化面接を用いて聞き取りを進めて行います。
個別支援計画の立案のほか、支援効果の評価など幅広い分野で活用し、日常生活におけるご本人の困り感を軽減、より適応的に生活をするためのヒントとして役立てることができます。
【就職するために必要なことは】
参考:日本理化学工業(大山会長)の採用条件とは
・身辺自立
・自分で会社に通う
・「やろう」と言われたらすすんでやる
・仲間にいじわるをしない
・気持ちのよいあいさつ
「コト」が一番大切。この施設に通って何が身につくのか?
保護者が願うことは、親亡き後、子どもたちが自立して生きていけるようになっていること。
その力をつける施設が求められていますが、支援学校から就労できる子はわずかです。
施設の質をアピールできるポイントを押さえておきましょう。
(2) 施設の宣伝の仕方が効率的で有効
“教育委員会の後援”がある講演会を開催しましょう。
新聞の折り込みやフリーペーパーでいくら宣伝しても「ふーん、またか」で終わってしまいます。
教育委員会の後援例
教育委員会の後援を取って山内先生の講演会実施
◎ 学校でチラシを配布することができる。
◎ 100人近い参加者が来る
◎ そんな質の高い施設に通わせたい
◎ 個別相談会を施設内で実施して新規登録!
“教育委員会の後援”を獲得し、講演会を開催して質の高い施設をアピールすることで集客向上を図りましょう。
これから放課後等デイサービスを立ち上げるのであれば、しっかりとポイントを押さえて計画的に新規開所の準備をしていきましょう。
1.会社・施設の経営理念が明確でブレがない!
2.現状維持に満足したら終わり。常に進化!
3.“サービス業”として常に利用者・保護者の目線で運営
4.職員研修を充実させて“人材を育成する”努力
5.施設の宣伝の仕方が効率的で有効
HUGは放課後等デイサービスの新規開所をサポートします。
新規開所でも大丈夫!
放課後等デイサービス向け施設運営専用システムのHUGを利用すれば初めてでも安心して療育に専念できます。
児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援・児童発達支援センターに対応/相談支援対応予定
放課後等デイサービスを実際に運営している会社が開発したソフトウェアです。
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