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知的障害や発達障害のある子どもたちの「運動会が楽しみになる親の考え方」

2023/05/08

小児発達専門看護師 佐々木先生コラム

知的障害や発達障害のある子どもたちの「運動会が楽しみになる親の考え方」

みなさんこんにちは!
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今回は保護者様や児童と関わる皆様にお役立ていただける内容をご紹介します。

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運動会は「親として見ていられない衝動に駆られる」ことも

こんにちは。小児発達専門看護師で知的障害児の母でもある佐々木美華です。

新学期が始まり、すでに1か月経ちましたね。
お子様たちはいかがお過ごしでしょうか?

少し学校に慣れたと思ったら、5月に入りもうすぐ運動会がやってくる学校も少なくありません。
知的障害や発達障害のあるお子様がいる親御さんたちにとって、お子様の運動会は悩みの種ではないでしょうか?

なぜなら、お子様たちに多くみられる行動は

  • 「集団行動ができなくて目立つ」
  • 「かけっこや短距離走はいつも最後」
  • 「ダンスなどの競技が下手で浮く」


など、もしかしたら「親として見ていられない衝動に駆られる」こともあるかもしれませんね。

私もかれこれ10年間、知的障害のある息子の運動会の時期になるとため息をつく日々を過ごしていました。

それは
「練習でいつもの生活パターンが崩れて荒れる」し、
「練習しても、どうせ活躍できるわけではない」という思いが交錯していたからです。

とはいえ、せっかくの運動会!毎回親がこんなマインドでは悲しすぎると思い、我が子の行動の見方を変えるコツを学び、積み重ねることで、運動会での成長はきっと発見できる!とわかってきたのです。

運動会が楽しみになる親の考え方

そこで今回は、知的障害や発達障害のある子どもたちの「運動会が楽しみになる親の考え方」についてお伝えします。

(1) 比較するのは去年の我が子
周りの子と同じようにできない我が子を見て落ち込むこともありますが、去年よりもできることが確実にあるはず。そう思えると彼が誇らしくなりました。

 

(2) 「できる」のハードルは低く
去年はジッとしていられなかった場面でも、今年はジッとしていられたなど、「できる」のハードルを下げることで、我が子の成長を感じられます。

 

(3) 声援を力に変える
昨年の徒競走での出来事です。先生や生徒、保護者の皆さんが息子を見守り暖かく声援を送っていただけました。
これだけのあたたかい応援団に囲まれている環境なら、この子は大丈夫!だと思えた出来事です。

 

(4) 終わり良ければすべてよし
学年全体でソーラン節を踊ったとき、できないことも多くて棒立ちの瞬間もありました。が…最後はど真ん中で校長先生に近づいてキメポーズをバッチリ!
これだけでオールOKだと思いました。


いかがでしょうか?

考え方を変えたことで楽しみな行事に

この記事を書いている私ですが、昔はできない息子の姿を見て、

  •  恥ずかしいからもうやめてほしい
  •  嫌悪感でいっぱい
  •  この場から逃げだしたい


と思っていたのです。
しかし、今では息子の成長が楽しみな行事の一つになりました。

まとめ

お子様の運動会などの行事に負の感情を抱きがちな親御さんへお伝えします。

比較するのは他の子ではなく、お子様自身!
去年より今年できていること!
縦のラインで成長発達を見届けていただけたらと思います。

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著者紹介

知的障害や発達障害のある子どもたちの「運動会が楽しみになる親の考え方」

看護師・保健師歴20年で知的障害児の母!
知的障害、発達障害のある子と親が穏やかに過ごせる方法を提案!

小児発達専門看護師、保健師、知的障害児の母、一般社団法人親子発達サポートそーる代表理事:佐々木美華(ささきみか)
○看護師
○保健師
○タッチケア講師
○バランスボールインストラクター
○発達支援コーチ(初級、中級)修了
○ソーシャルプランナー療育コース修了
○PECSレベル1修了
○BBA(ビルディングブロックアクティビティ)講座修了


■講師プロフィール
看護師・保健師としてクリニックや企業、保健センター、子育てひろばの育児相談など小児に関わる分野で20年以上仕事に携わる。
自身の息子に先天性の障害があったことから、幼少期から療育やリハビリに二人三脚で取り組み、家庭療育を実践。障害児に対する様々なアプローチ法があることを学ぶ。
「障害のある子と親の居場所が地域にない」と子育て中に実感していたため、2019年1月に保育士・リトミック講師・障害福祉施設支援員などと共に0.1.2歳児の親子発達応援サロン「そーるきっず」を開始。
他にも、個別発達相談、タッチケア通信講座、知的・発達障害児(者)支援者スクール、児童発達支援、放課後等デイサービス支援者向け研修、保護者会講師、子育て支援者向け講師、講演などニーズに応じて主宰。
"地域で障害のある子と家族が笑顔で暮らせるために"を理念に、自身の仕事と障害児子育ての経験から、「親子で穏やかな時間を過ごすために出来ること」について具体的な対応方法を提案している。


■活動内容(例)
○0.1.2歳児の親子発達応援サロンそーるきっず
○タッチケア通信講座
○個別発達相談
○知的・発達障害児(者)支援者スクール
○児童発達支援、放課後等デイサービス、生活介護等、施設アドバイザー・支援者向け研修
○障害児の保護者向け講座
○子育て支援ひろば支援者、保護者向け講座

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