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2018/04/18
放課後等デイサービス事例インタビュー
埼玉県さいたま市にて放課後等デイサービスを4施設運営されている株式会社ジェイド様にお話しを伺いました。
学習塾のノウハウを活かし、学習を通しての療育を日々行われている上杉社長。
子どもたちには自信を、保護者様には安心を…そんなあすぽーと様の魅力をご紹介します!
インタビュアー(以下:イ)まず初めに、施設の概要について教えてください。
上杉様(以下:上杉)さいたま市内で放課後等デイサービスを4教室運営しています。
最初、1教室目の宮原教室が2015年11月オープンなので、1年半くらいたちますかね。
元々学習塾を運営していたので、その流れで学習支援と、発達障害のお子様の支援を中心にということで立ち上げました。
おかげさまですぐに定員になったので、1教室目の近くに2教室目の鉄道博物館教室を2016年7月にオープンしました。
そうすると、またその離れた地域からわざわざあすぽーとに通ってくれる方がいて、その方たちからぜひ近くにも教室を作って欲しいとご要望を頂いたので、そこに3教室目を追加しました。
それが東大宮教室ですね。
この東大宮って見沼区になるんですけど、以前はそこからわざわざ北区の鉄道博物館教室の方に通って頂いてました。
そこまで送迎ができないので、保護者様たちが自力で連れてきてくださるという。
それが大変ありがたくて。
じゃあ作りましょう!ということで東大宮教室ができたんです。
そうなってくると、さらに西の方が西区になるんですけど、そこからも通ってくれる方が出始めるんですね。
それならじゃあこっちにもということで、昨年2017年の11月に4教室目の指扇教室をオープンしました。
ちょうど今十字の形になってバランスよく4教室を設置できたかなと思います。
イ)遠くからわざわざ通って頂けるっていうのはすごいことですね!
何か理由があるんでしょうか?
上杉)やっぱりお話を聞くと、地域にそもそも放課後等デイサービスがあまりないという方もいれば、近くの施設に見学に行ったけれどもその方のニーズやお子様の特性、求めているものとなかなか合わなかったという方もいらっしゃいますね。
ここ2~3年でだいぶ変わってきたとは思いますが、通常学級に通っているお子様に向けた療育を行っている施設が少ないというお声はよく聞きますね。
通常学級に通ってらっしゃるお子様にはそのお子様たちなりの大変さや、困りごとを抱えています。
なので、そういったお子様にとっては、既存のタイプの放課後等デイサービスが合わない場合もありますよね。
うちは元々学習塾をやっていた関係で、そのあたりは相性がよかったのかなと思います。
イ)施設で提供しているプログラムや療育内容自体は発達障害のお子様メインなんでしょうか?
上杉)そうですね、コミュニケーションや人との関わり方に関するプログラムが多いですね。
ただ、知的障害のお子様も当然いらっしゃいます。
そういった方々は逆に情緒的な問題はあまりなくて、学習をスローステップでいいので教えて欲しいというご要望の方が多いですね。
そういった意味ではうちは学習もしっかりやりますので、知的障害のお子様にも適しているとは思います。
そうではなくて発達障害のお子様は勉強はやる気の問題で頑張ればできるけれども、そもそもやりたくないとか。
お友達とのトラブルが多かったり、学校で怒られたり、自己肯定感が少ないお子様も多いですね。
そういう子たちにスモールステップで少しずつ自信をつけてもらうようにしています。
通ってくださってる子の割合としては発達障害の子たちの方が多いかなという感じですね。
イ)学習支援はどのようなことをやっているんですか?
上杉)宿題は必ずやります。
宿題が終わった後はあすぽーとオリジナルのプリントをやっていますね。
イ)そのあたりは学習塾をやられているのでノウハウがあると。
上杉)そうですね!
色々工夫をしてプリントを作ったり、単元を細かく分けたり、わかりやすく説明をしたりね。
スパルタで「これやりなさい!」とか、「できないことをできるようにするよ!」っていう塾みたいな指導というよりは、学習を通して自信をつけてもらう、褒めてあげたいということを念頭においています。
保護者様の中には「泣かせてでもいいのでやらせてください!」って言われる方もいますけど、それは違いますよと、本当にそれを望んでいるのであれば普通の塾に通わせてくださいと(笑)
塾が運営している放課後等デイサービスですけれども、やっぱりそこは放課後等デイサービスですから。
療育の一つの手段としての学習支援がある。目的は学習を通して自信をつけてあげたいなということなので。
ここでは「できること」を中心にという感じですね。
イ)学習塾とはまたちょっと違ったアプローチの仕方をされているということですね。
上杉)あくまで放デイですからね。
イ)では次に、施設を立ち上げたきっかけを教えてください。
上杉)私は学習塾の創業メンバーなので15年くらい塾のお仕事に携わっています。
その当時、15年前というと「発達障害」という言葉がようやく世の中に出始めた頃です。
今ほどメジャーじゃないですね、言葉としては。
色んなお子様をお預かりしていると、中には学校に行けていない不登校の子や、引きこもり気味になっている子も多かった。
そういった子の保護者様と面談をしていると、保護者様の中にも気づいてらっしゃる方とそうでない方色々あるんですけれども、中には発達に課題を抱えているお子様もみえました。
そういったお子様たちにはまずは居場所作りですよね。
とりあえず勉強しなくてもいいから塾に来て先生と話でもしようよと、雑談するだけでもいいからおいでと。
そうすると少しずつ学校に行けるようになったとか、保健室には行けるようになったとか、そうして少しずつ勉強にも取り組んでもらったりだとか。
そういった経験で思うことは、当時学習塾ですから、中学生メインですよね。
発達障害のお子様、アスペルガーとか自閉傾向のお子様、ADHDのお子様が中学校2、3年生っていうと、もうすでに小学校、中学校を通じて色んな経験をして、失敗経験をして、自信を失う経験をして…いわゆる二次障害のような形で不登校になってるわけです。
なので、もう少し早い段階…例えば小学校の低学年とかの学童期にこの子達と出会ってればなと思うわけですよね。
ただ、一介の学習塾に小学校低学年で入れる人はあまりいないので…そんな想いもやっぱりずっとありました。
その中で、当時うちは学習塾とそのしばらく後に高齢者介護の事業もはじめていたんですけど、国の福祉サービスという枠組みの中で、色んな学びを得てやっていました。
なので、福祉サービスの情報を受け取る機会も割と恵まれていたなと思います。
なので、放課後等デイサービスの仕組みを知った時にはビビっと衝撃が走りましたね。
自分たちは学習塾を通じて、ずっとお子様と関わってきて、学習支援をして、発達障害のお子様とも関わってきたと。
また、高齢者介護を通じて、福祉サービスの仕組みも知った。
我々は一貫してサービス業をやってきたので、これは私たちがやらなくてはならないという想いが強くなって、立ち上げたのが2015年11月の1教室目ですね。
イ)元々やられていた学習塾と高齢者介護の経験が活かされる事業だと。
上杉)今思うと本当にそうですよね。片やずっと小学生、中学生と関わってきた、片や高齢者相手だけれども福祉サービスにもずっと携わってきた。
ご縁があったんだと思います。
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