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2022/01/31
放課後等デイサービス事例インタビュー
茨城県牛久市にて、学習をメインとした療育を行う『放課後等デイサービスとんぼっく』を運営する株式会社カニザ様にお話を伺いました。
異業種から開所に至る経緯やコンセプトとして掲げる思い、この仕事を通じて得られたやりがいや今後の目標などについて、詳しくお話を伺うことができました。
インタビュアー(以下:イ)まずは施設について教えてください。
町田様(以下:町田)茨城県牛久市で「放課後等デイサービスとんぼっく」という施設を運営しています。2020年5月1にオープンしました。対話型デジタル教材を用いた学習支援や、生活技術を向上させるためのトレーニングをメインとした療育を行っています。
イ)放課後等デイサービスを開業したのはどのような経緯ですか?
町田)初めに興味を持ったのは、私の叔母が過去に20年ほど障害施設で働いていた経験があるのですが、「障害のある子ども達が通う施設がある」ということや「非常にやりがいのある仕事」だという話を聞いたのがきっかけです。
以前、自身が製造業の管理職だった頃に70人ほどの社員を管理していました。なかには採用後に体調を崩してしまい病院で診察を受けたら発達障害が分かった方や、うつ病を発症してしまった方などいろんな人がいて、「なんでそういう風になっちゃうのかな?」と叔母に相談したことがあったんです。そのときに障害やサポートを行う施設についていろいろ教わりました。
イ)確かに70人も見ているといろんな方がいらっしゃいますよね。叔母様がそういう事業をやっていたことから障害福祉に興味を持たれたのですね。
町田)そうですね。あとは知り合いが施設を運営していたことや、自身の年齢が50歳を超えたのでそろそろ何かしら違うことをやってみたいと感じていたのもあります。
イ)お知り合いの方も放デイをやっていたということですが、この業界の情報はどうやって得ましたか?
町田)インターネットですね。確か一番最初に見たのは障害児通所支援事業の開業支援や運営コンサルティングを行っている行政書士の先生のサイトです。
放課後等デイサービスを立ち上げるのにフランチャイズ以外に良い手はないかを調べていて、実際に先生に会って相談したことで徐々に気持ちが固まっていきました。
イ)開所に関して実際にいつ頃から動かれましたか。
町田)確か昨年の8月半ばごろだったと思います。ですので開所までは9カ月ほどといったところでしょうか。
イ)業界の情報をインターネットから集めるうちにHUGのことも知っていただいた感じですか?
町田)ええ、もともと働いていた会社が部署ごとに違うシステムを使っていたせいで、在庫が合わないなどの不具合が多かったんです。そこを一元化するプロジェクトに参加させていただいた経験から、システム導入の必要性は理解していました。
「便利なシステムなら最初から入れてた方が良いな。」と思い、調べているうちにHUGシステムの存在を知ったという流れです。
イ)開所に向けた情報収集など熱心にされていたと感じますが、準備をしていく中で大変だったことはありましたでしょうか?
町田)やはり利用者の方をどうやって集めるかで頭を悩ませました。
当時は自身の施設でどのような療育をメインにやっていきたいのかもはっきりしていなくて、視野をもっと広げなければと思いネットアーツさんの施設へ見学に行ったんです。実際に見学させてもらい、そこで学校心理士の先生のことを紹介してもらったり、学習風景を見たりしたことで「学習支援をメインにした療育を行おう!」と心が決まりました。
イ)現在は学習を中心に療育をしているのですね。
町田)はい。学びの舎というコンセプトのもと、遊んで学ぶことを中心に活動しています。遊びの中にも勉強がある、勉強も学び、遊びも学びというのがテーマです。
学習を中心に行いながらも、1人1人の特性に合わせた支援が行えるよう、スタッフには勉強を教えられる人材を採用するなどの工夫もしています。
放課後はだいたい15時30分くらいには全員が揃うので、お迎えしたらまずは学校の宿題か“すらら”というデジタル学習教材をやります。部屋を2つに分けて、勉強するときは療育部屋で静かに行い、勉強が終わった子からロビーに移動するんです。そして全員が終わったらおやつを食べて、その後はみんなで思いきり遊んでいます。
イ)勉強と遊びの空間を分けるのは大事ですよね。
町田)そうですね。最初の頃は混在していてグチャグチャでしたが、このままではいけないと思い、今ではそういう風に分けています。
イ)先ほど利用者の方を集めることに頭を悩ませたと伺いましたが、利用者の方が開所してから増えたきっかけとして効果があった集客活動やイベントの開催などはありましたか?
町田)学校心理士の先生の講演後はすごく反響がありましたよ。5月1日がオープンで5月4日に講演会をしてもらったのですが、その結果5月は見学者でごった返しの状態でした。
契約書なんかも間に合わなくて、途中から僕も作成に参加して押印を貰いに回るなど対応しましたね。受給者証をもらってHUGに入れて、とりあえず6月から利用していただきました。
イ)ある意味うれしい悲鳴ですよね。講演会を開催して、問い合わせから施設に来てもらい契約いただいたんですね。
町田)そうですね。5月と6月に2連発で講演会がありましたので。
イ)その後、開設してから実際に子ども達の支援に関わっていく中で、やりがいを感じる瞬間などはありましたか?
町田)初めて来たときに泣いて施設にも入らないような子がいて、施設までは来たけど敷地内に停めた車の中でずっと泣いていて中に入らない。2日目はやっと玄関まできたんだけど、雨の中で傘をさしていて中には入ってくれない。そんな子が今では週4回も通っていて、夏休みもほぼ毎日きてくれています。
同じような子は何人かいますが、やはり子ども達に少しずつ変化が見られるとやりがいを感じますね。
イ)そういうときはやはり「その子が何を考えているのかな?」とか、「この子はどんな子なんだろう?」っていうのを悩み考えながら触れ合っていくのですか?
町田)考えましたね。そういう子の場合やはり誰にでも心を開いてくれるわけではないですし、初めからそういう特性を持った子はやはり難しいところがいっぱいあります。
けれど徐々に雪解けするように慣れてくれて、普通に「ただいま!」って言って通ってくれる子は増えてきました。そうした変化にはすごくやりがいを感じています。
イ)すごいですね。私も幼稚園に行きたくなくて家でずっと泣いているタイプの子でしたが、その中で寄り添ってくれた先生がいたのを今でもよく覚えています。その子にとって先生が寄り添ってくれて通えるようになったという記憶は、これから大人に成長していってもずっと残っていくと思います。
町田)そうなれば良いですね。やはりいろんな特性がありますし、保護者の方もさまざまな人がいますから、上手く付き合っていかなければならないし…いろいろありますよね。
イ)発達障害がある子とそうでない子でこの辺が大変だとか、常に気にしていないといけないポイントなどはありますか?
町田)やはりまずは注意の仕方が違いますよね。こちらが冗談のつもりで言ったことも真に受けてしまうので、うまく伝える必要があります。でもあまり甘やかすと調子に乗ってしまうから、本当にうまく言わないといけません。
保護者の方にも「怒る時は怒りますね。」とちゃんと伝えていて「どうぞどうぞ!」とおっしゃる方がほとんどです。最初にその辺りをきちんと確認しておかないと信頼関係に影響するので、そこは特に気を付けています。
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