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2021/06/08
放課後等デイサービス運営お役立ちコラム
みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!
今回は児童発達支援・放課後等デイサービスに向けたプログラミング療育のレンタル教材「STEM-BOX」を提供されている株式会社ヴィリング様より、『中高生向け放課後等デイサービスにこれから求められる支援内容とは?』と題し、発達障がいのある中高生への支援や、中高生になっても通所し続けてもらうために必要なことについて詳しく解説いただきました。
こんにちは。
児童発達支援・放課後等デイサービスに向けたプログラミング療育のレンタル教材「STEM-BOX」を提供しております、株式会社ヴィリングでございます。
2012年より、放課後等デイサービスの事業所形態が定まってから約9年。
低学年から通い続けていた子は高学年や中高生になり、中高生でも放課後等デイサービスに通所する生徒も増えてきました。
中高生に向けてのサービス内容は療育の範囲を超え、より就労を意識し、実践的に社会に適応していくスキルを身に着つけられることが求められるようになっています。
一方、放課後等デイサービスの日頃の運営でこれらの内容を充実させるのは難しく、中高生への支援内容は多くの事業所でも課題になっています。
こうした背景を踏まえ、本記事では発達障がいのある中高生への支援はどのようなことが望ましいのか、また、中高生になっても通所し続けてもらうには何が必要かを詳しく解説していきます。
まず、発達障がいのある中高生の現状について解説していきます。
放課後等デイサービスでは、今まで、主に小学校低学年のお子様の受け入れが中心とされてきました。より高学年になればなるほど、一人でお留守番ができるようになったり、部活動が始まったりなど、放課後における「預かりニーズ」が減るためです。
その為、預かりのみが中心の事業所や小学校低学年向けの療育内容のみの事業所への通所は、必要がないと判断される保護者の方が多いです。
一方、中高生はアクティビティなどが中心の療育分野からは卒業し、就労など、より社会に適応していくための実践的なスキルを高めていくことが求められます。
これは、発達障がいのあるお子様にとって、学校卒業後の就労が大きなハードルになるからです。また、保護者様もお子様を就労させ、社会で働いてほしいとご希望をされる方が多くいらっしゃいます。
預かりのみや低学年向けの療育内容のみであれば、中高生になっても通わせる必要がないと判断される保護者様がいる一方で、就労などを意識した内容であれば、子どもに身につけさせて子どもの可能性を伸ばしたいと考える方は多くいらっしゃるのです。
以上のような観点から、中高生向けの放課後等デイサービスでは、いかに子どもたちの「就労」に向き合った支援ができるかが求められています。
就労に向けた準備としては主に3つの観点から行うことができます。
まず、作業的な観点からの就労準備です。
例えば、郵便物を仕分けたり、ものの梱包をしたりなど、手順通り業務を終えるスキルや時間内に物事を終わらせる能力を高めることを狙いとした支援です。実際に就労をする時に求められる仕事の基礎やいろはを、少しずつ練習をしていくことになります。
次に、進路学習的な観点からの準備です。
社会人として必要なビジネスマナーを身に着けるための学習になります。メモの取り方や、仕事に関する報告・連絡・相談ができるようになるなど、社会人になった時に求められる礼儀や基本的な考え方を身につけていくための学習をしていきます。
例として、先生とロールプレイングをしたり、電話の取り方を練習してみたりなど実践的に訓練をしていく方法などがあります。
最後に、企業で働くことを想定としてICTスキルを身につけていくことです。
PCでの作業スキルがあることで、企業就職の可能性を広げることにつながります。このような力を育むために、放課後等デイサービスにパソコンを導入し、タイピングの練習や資料作成の訓練をする事業所も増えてきています。
こうして、就労に向けた学習を取り入れていくことが大事だと分かりつつも、就労に向けたカリキュラムの開発は、現場で日々療育・支援をされている先生方にとっては大きなハードルになっていることもまた事実です。
そもそも、PCスキルなど就労準備に関しては、現場で教えられる人がいないということも課題になっています。
弊社では放課後等デイサービスでの就労支援の選択肢の一つとして、OFFICEアプリケーションを用いて就労準備をする「探Q OFFICE」というカリキュラムを開発致しました。
前述の通り、就労は発達障がいのあるお子様にとって大きな課題となりつつも、療育現場で何をしたらいいか分からず、カリキュラムも整っていないのが現状でした。また、従来の「就労支援」というと作業訓練が多く、子どもたちにとっては単調な内容になりがちでした。
こうした中では、実際に多くの企業で必要とされるPCスキルの習得や、働く意味や動機を探究するような内容まで支援が行き届きません。
探Q OFFICEはOFFICEアプリケーションを使い、各回のテーマに沿って子どもたちが自ら社会や自分について知り、テーマの制作物を作成していきます。こうしたカリキュラムで仕事をする楽しさやICTスキルなど、就労に必要なスキルを総合的に育みます。
探Q OFFICEはPCを用いて、毎月2カリキュラムずつ送られてくるテーマを
通して、就労についての力を高めていく教材です。
子どもたちは、45分~50分の時間の中でレッスンを受講していきます。
まず、「自分新聞をつくろう」など毎回のテーマを学び、そのテーマについてスライドに沿って探究。探究したものを、OFFICEツールを使ってアウトプットし、作品づくりを行う流れになっています。
先生方が教えるのが難しいというご負担を極限まで減らすため、毎回ごとのテーマは動画で配信しております。
OFFICEのスキルを習得するための坦々とした作業ではなく、子どもたちがテーマに基づいて楽しみながら学んでいるうちに、気がついたらICTスキルが身についていたという状態を目指しています。
カリキュラムは、私たちが就労のために重要だと考える5つの能力が総合的に伸びるよう開発しております。
本記事では放課後等デイサービスを取り巻く環境と中高生支援の現状について解説していきました。
✓中高生は「預かりニーズ」は低くなる
✓より就労など社会に出る事を目指した支援内容が求められている
このようなニーズと課題に適応し、「就労」に本当に意味のある放課後等デイサービスの運営がこれから求められてくると思います。
6月15日(火)には「子どもたちが集まる!夏休みに活用可能な療育ツールのご紹介」と題しましてウェブセミナーを開催致します。長期預かりになる夏休み。
・子どもたちにとってより満足度の高い療育内容にするには?
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