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2020/01/17
放課後等デイサービス運営お役立ちコラム
みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に
向けて様々な情報を発信しています!
今回はVRを活用した新しいSSTをご紹介します!
様々な現場で用いられているVRですが、身近なものとして認識している方はまだまだ少ないかもしれません。しかしVRによるSSTだからこそ実現できる効果もあります。
今回は主流とされているロールプレイング形式などの座学によるSSTの課題点と、新しいアプローチが可能なVRによるSSTの効果についてご紹介します。
あわせて東京で開催予定の体験型セミナーもご紹介しますので、ぜひご確認ください!
SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、社会に出て生活するための技能や知識などを身につける訓練です。認知行動療法の1つに位置付けられており、障がいをもつ方をはじめ、社会生活の中で様々な悩みを抱える方の自立を支援するために活用されることが期待されています。
たとえば人と会ったときは、まず「おはようございます」や「こんにちは」と挨拶しますよね。そして会話をするときには、「何かをお願いする」「頼まれたことを断る」「相づちをうつ」など、状況に応じたコミュニケーションをとることになります。
上記は一例ですが、コミュニケーションをとる場面を想定して人とどう関わっていけばよいのかを訓練するのが、SSTのテーマのひとつです。
コミュニケーション以外にも、「決まった時間に食事をとる」「毎日歯を磨く」など、日常生活における基本的な動作や技能を訓練することをテーマにしたSSTなどがあります。
コミュニケーションをとる訓練をテーマとしたSSTでは、よくロールプレイ形式での療育が導入されています。複数人が同時に参加することで、参加者側とロールプレイの様子を観察する側が互いにコミュニケーションの取り方を学びます。
ロールプレイの参加者にはそれぞれに立場も事情も異なる人物が配役されます。また、場面や立ち位置なども状況によって変わります。
参加者はロールプレイの中で自分の役になりきって様々な状況に応じたコミュニケーションをとります。そしてロールプレイが終わってすぐに振り返りを行い、良かった点や改善点を見直します。
ロールプレイ形式のほかにもイラストなどを用いたSSTなど方法はいくつかありますが、いずれも「座学によるSST」として、とくに3つの課題点が浮かび上がっています。
●再現できる要素に限りがある
ロールプレイでのSSTは、正解が何であるか、どう動くべきなのかがあらかじめ予測できてしまうため、適応力がつきにくいことが問題視されています。
また、ロールプレイを行う人間は見知った人物であることが多く、「初対面の人と対面する」などのシチュエーションをつくることは困難です。
●スタッフ側の差
SSTには完ぺきな模範解答が存在しません。そのためSSTを行うスタッフの知見や力量によって左右される部分が大きく、一定のクオリティを維持することができないことも課題として挙げられます。
●スタッフの育成
座学のSSTには、統一的な支援プログラムがありません。ロールプレイングも、あくまでシチュエーションの想定のため、スタッフの知見や力量を上げる方法を定義することは難しいでしょう。
VR(ヴァーチャルリアリティ)は、専用のゴーグルをつけることで視界が360度、どこを見渡しても仮想世界に覆われます。そのため体験者は、実体験に非常に近い場面が体感できます。
VRを活用したSSTは、これまで再現が難しかった「よりリアルな場合を想定した同一クオリティのプログラム」を実現しています。具体的に期待できる効果は以下の4つです。
●それぞれに合わせたリアルな空間を体感できる
例えばSSTを受ける対象が小学生のお子さまだとします。そしてゴーグルの先に広がるのは普段通っている教室に近い光景だとすれば、体験者は学校生活で必要なコミュニケーションの取り方をよりリアルに学ぶことができます。
就職活動を控えている方が対象の場合も同様です。面接会場を想定したプログラムでは、面接官の目線や質疑応答の仕方を体感できます。
●自己理解を深められる
自己理解は、自分の考えを相手に伝える上で非常に重要です。普段は自分の考えや体験を話すのが苦手なお子さまも、VRのプログラム内に出てくる人物の考えを考えたり、自分ならどう行動するかを話したりすることで、自己理解を深められます。
●何度でも振り返りができる
SSTを受ける方のなかには、失敗することを非常に恐れている方がいます。VRを活用したSSTは、失敗しても場面の振り返りが何度でもできるため、持続効果や自信を高める後押しが期待できるでしょう。
●スタッフ側の支援方法が明確
VRの体験が終わった後、スタッフはセッションシートなどで一連の流れを振り返ります。セッションシートを使えば、VR体験後の支援方法や講評の仕方などが明確にわかるため、経験が少ないスタッフでも安心してサポートできます。
VRを活用したSSTは、よりリアルな場面を体感し、社会生活で必要なコミュニケーションの取り方を身につけることが期待できます。プログラムの流れやVR体験後の支援方法も明確なので、スタッフも安心してサポートできます。
実際にVRによるSSTが体験できるセミナーもありますので、気になった方はぜひ調べてみてください。
2020年1月28日に、東京でVRによるSSTを実際に体験できるセミナーが開催されます!参加費は無料ですので、この機会に新しい療育プログラムとその効果を知ってみませんか?
詳細やお申込みは下記のリンクからご確認ください。
https://www.hugmate.net/index.php/v/106/
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